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HEARTalk™ UU-001

概要




HEARTalk™ UU-001(ハートークユーツーゼロゼロワン)は、ヤマハ株式会社が開発したHEARTalk™※を手軽に実現できる基板です。
基板に実装されたマイクに話しかけると、音声が出力されます。音声出力はイヤホンジャックから出力されます。
スピーカーを接続すれば内臓アンプによるスピーカー駆動も可能です。

USBでPCと接続することで音声データの書き換えが可能です。wavファイルを用意いただければ、ご自分の声などに変更できます。
また、基板左にあるGPIOを使うと、Raspberry PiやArduino等から制御することができます。
電源はUSBコネクタ(MiniB)か電源コネクタ(PH)から供給します。

※HAERTalk™はヤマハ株式会社の登録商標です。

特徴

・エレクトリックコンデンサマイク搭載
・スピーカー出力
・ヘッドフォン出力
・USB Mass Strage ClassでPCと接続
・ADPCM圧縮
・LED点灯
・GPIO制御

仕様

ハードウェア仕様

項目 内容
スピーカー出力 0.5W class AB 8Ω
USB CLASS 1.0 Mass Strage
GPIO 3.3V Pull up/ GND
動作電圧 3.3V-5.5V
消費電流 typ 50mA + スピーカー
動作温度範囲 -20℃ 〜 70℃

ソフトウェア仕様

項目 内容
GPIO GPIO仕様参照
スイッチ GPIO仕様参照
USB USBマスストレージ
返答する音声の書換え可能。
WAVEファイル
ダウンロードWAV WAV形式
RIFFフォーマット
モノラル
サンプリングレート:1000Hz - 96000Hz
ADPCM USBの機能を使ってWAVファイルをダウンロードすると自動的にADPCMに圧縮。

GPIO仕様

12本のGPIOをピンを外部から操作することによって、機能を制御することができます。
各ピンは、CPU内部で3.3Vにプルアップされており何も接続されていないと"1"とみなされます。
GNDへ短絡させることで"0"と認識されます。また、一部のGPIOピンは、プルアップからLOWに変化し
内部状態を告知します。ハイインピーダンスとGNDを使って双方向に通信することができます。
設定パラメータ 詳細
マイク感度設定
[B7,B4]
3(11b):高感度(deafult)
2(10b):中感度
1(01b):低感度
0(00b):マイク停止
スピーカー音量設定
[B11,B10]
3(11b):高出力(deafult)
2(10b):中出力
1(01b):低出力
0(00b):スピーカー停止
音グループ※
[A2,A1,A0]
7(111b):自動判定(deafult)
6(110b):Gグループ
5(101b):Fグループ
4(100b):Eグループ
3(011b):Dグループ
2(010b):Cグループ
1(001b):Bグループ
0(000b):Aグループ
音程
[A7,A6,A5,A4]
15(1111b):自動判定(deafult:15)
14(1110b):自動判定
13(1101b):自動判定
12(1100b):自動判定
11(1011b):シ
10(1010b):ラ♯
09(0101b):ラ
08(1000b):ソ♯
07(0111b):ソ
06(0110b):ファ♯
05(0101b):ファ
04(0100b):ミ
03(0011b):レ♯
02(0010b):レ
01(0001b):ド♯
00(0000b):ド
強制発音
[C15]
1:デフォルト
0:発音
音グループ指定・音程指定で指定した音を再生。
自動判定の設定している場合はランダム。
SW10 強制発音と同様の動作
※音グループに関しては、「音データについて」で説明します。

音データについて


HEARTalk™ UU-001は84個の音データを保存、再生できます。
音データは7つのグループに分けられており、各グループそれぞれに音程の異なる12個の音データがあります。
HEARTalk™ UU-001はマイクで集音したデータによって、どのグループのどの音程で返答するべきかを判断します。
グループ判断は下記の通り音の長さ、強さ、音程変化によって行われます。

 Aグループ 短い音節 語尾上げに対する返答
 Bグループ 短い音節 語尾下げに対する返答
 Cグループ 短い音節 音量が小さい、または不明瞭に対する返答
 Dグループ グループ指定で選ばれた場合のみ再生される。
 Eグループ 長い音節 語尾上げに対する返答
 Fグループ 長い音節 語尾下げに対する返答
 Gグループ 長い音節 音量が小さい、または不明瞭に対する返答

代理音

ある音データで返答するべきと判断したが、その音データが保存されていない場合は代理の音を探します。
まずは同グループ内の別音程を探し、同グループ内に音が無ければ別グループから代理の音データを探します。
どのグループを探しに行くかは開始グループによって違いがあります。

開始グループがAの場合 A -> B -> E -> F -> C -> G
開始グループがBの場合 B -> A -> F -> E -> C -> G
開始グループがCの場合 C -> G -> A -> B -> E -> F
開始グループがDの場合 Dグループ内のみを探索
開始グループがEの場合 E -> F -> A -> B -> G -> C
開始グループがFの場合 F -> E -> B -> A -> G -> C
開始グループがGの場合 G -> C -> E -> F -> A -> B


音判断時、発音中のGPIO動作詳細


HEARTalk™が返答するべきと判断したら、B7とB4がpullupからLOWになります。この立ち下がりから約14msの間、
音グループ指定GPIO(A2,A1,A0)音程指定GPIO(A7,A6,A5,A4)はHEARTalk™に選ばれた音グループと音程が出力されます。
この後、選ばれた音データが再生されるのですが、選ばれた音が保存されていない場合は、代理の音データを再生します。
グループ、音程の指定があれば、その範囲内で代理の音データを探します。代理の音データがみつからなければ再生はされません。
音声再生時に再びB7とB4がLOWになり、再生中の音グループと音程はGPIO(A2,A1,A0,A7,A6,A5,A4)で出力されます。
再生が終わるとGPIO(B7,B4,A2,A1,A0,A7,A6,A5,A4)はpullupに戻ります。



音データの書き換え方法


1.HEARTalk™ UU-001をUSBケーブルでPC(Windows)と接続する。
2.電源スイッチ(SW20)をUSBにする。
3.しばらく待つとPCが"HEARTalk"という名のドライブを認識する。
4.wavファイルをHEARTalkドライブへドラッグ・アンド・ドロップすると書き込みが開始される。

書き込めるwavファイルのサイズは68KBまでで 形式はモノラル 符号16bit サンプリング周波数1000〜96000Hz に対応。

ファイル名は3文字で書いて下さい。
 1文字目 a,b,c,d,e,f,g でグループを指定
 2、3文字目 00-11 で音程を指定
 拡張子は無視されます。

例
 "a00"  Aグループ ド
 "g11"  Gグループ シ

サンプル音声

のりこさんABC(初期音声)
ゆりさんABC
ゆりさんおはようABEF
ユニティーちゃん ©Unity Technologies Japan/UCL

全部の音を消すファイル
一つの音を消すファイル

その他サンプル

ゆりさん Arduino制御サンプル

回路図・レイアウト図

pdfをダウンロードできます。画像をクリックしてください。


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